書店でひときわ存在感を放つ大人の科学シリーズ!ついに購入してしまいました。
学生の頃に手作りプラネタリウムが面出しでたくさん並んでいるのを見かけて、どれだけ買おうと思ったことか…。並んだ表紙を眺めながら当時はお金がなくて残念ながら手が出ませんでした。
それから〇〇年、社会人となって週に1回おしゃれなカフェでブログがかけるようになった私は、別件で書店に立ち寄ったついでに、ふと思い立って購入するという大人な行動が取れるようになりました。(…などと大げさに言っていますが、3,000円程度です)
買ってみたのは『小さな活版印刷機』です。
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雑誌自体は部品が入った箱と雑誌に分かれていて、雑誌の部分は取り外して単体で保管が可能です。
雑誌の方には活版印刷の歴史や実際の活版印刷屋さんのインタビュー等が掲載されています。これだけで十分面白い。最後にふろくの組み立て方が載っています。
準備物 はさみ
かかった時間 2時間程度
ほとんどセットに入っているので、自分で準備するものははさみくらいです。ドライバーもスポイトも、印刷する紙もついています。すごい。
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早速組み立てていきます。雑誌の組み立て方を見ながらこれを組み立てていくのですが、図がめちゃめちゃ見やすくて簡単でした。小学生でも高学年なら余裕でできるんじゃないかと思います。
部品同士の接着はねじのみです。付属のドライバー側かねじ側か、若干強度が脆そうな気がしたので、力を込めるときは気をつけてください。強く締める必要もなさそうだったので、私は全体的に緩めに締めました。
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土台を組み立てた後は版盤を組み立てます。差し込んでいる棒(シャフト)は1本ずつ長さが違うのでお気を付けを。
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アームユニットは向きが分からなくて一瞬混乱しましたが、よく見ると数字が入っていて区別してあります。上の画像でうっすら「2」と入っているのが見えるでしょうか?
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ローラーの部分は組み立てたときは斜めになったりしてぎょっとしますが、上の画像のように手で角度の調整ができ、まっすぐに矯正できます。
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本体完成しました!1時間程度でできました。解説の図が分かりやすいので、ここまではスムーズでした。
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ここから文字盤の切り離しにかかるのですが、この作業、ちょっと忍耐力が必要です。実際に填めてみると分かるのですが、文字と文字の間は隙間がありません。なので、バリの部分をきれいに取らないとうまく填まらず、きれいに印刷されないことになります。この、1文字1文字バリまできれいに取っていく作業が、たまらなく面倒でした。笑
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ハサミで簡単に切れるし、何度か折り返せば簡単にちぎれるんですけどね。それをひらがな全部とローマ字分繰り返すと思うと結構しんどいです。結局本体組み立てと同じくらい時間がかかって、1時間はやっていました。(全部取り外すと必要な文字を探すのが難しいので、必要な文字だけ取り外していくほうがいいかも知れないです。)
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さてようやく印刷です。しかしここに来て問題発生。黒のインクが付属しているのですが、なんと中でカチカチに固まってしまっていて、全く出てきませんでした。中に水を入れて溶けないか試してみたりしたのですが駄目でした…。容器は二重に袋詰されて、かなり厳重だったのですが、書店に何年も置きっぱなしになっていたもののようで、耐えられなかったみたいです。仕方ありません。
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インクがなくなったときは水性の絵の具で代用可能と書いてあったので(他の消耗品についても代用品が載っています)、急いで文具店で購入してきました。とりあえず黒を買ったのですが、他の色にしても面白そうです。
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吸水紙を水で湿らせてから絵の具を引きます。絵の具は結構たくさん必要でした。画像の量だけでは足りなかったので、この3倍くらい使ってます。
ハンドルを何度か上下させて絵の具を伸ばしたら、用紙をセットして、いよいよ印刷です。用紙はちょうど名刺サイズがぴったり収まるようになっていました。
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初刷り!どうでしょうか!全体的に薄すぎとはいえ、濃さのばらつきもなく、このまま続ければいい感じに印刷できそうです。
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そして絵の具を足しながら、4回目の印刷です。これが一番いい感じに印刷できました。画像では分かりづらいですが、活版印刷ならではの紙の凹凸や絵の具の厚みなんかがあり、なんというかノスタルジックで味わいがあります。
今回は文字のダブりがないような言葉を選んで作りましたが、もし同じ文字を使いたい場合は、文字を移動させて何回かに分けて印刷すればいけます。(アルファベットの母音はもともと2個ずつ付いてます)
応用として、消しゴムハンコを使ったり、データを送って樹脂版を注文する方法も紹介されていて、もっと色々楽しめそうです。
ということで、小さな科学活版印刷機でした。組み立ても印刷もとても楽しかったので、ぜひ!
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